高校現代文評論問題がみるみるできるようになる効果的な勉強方法

「現代文の勉強方法がわからない」

「どこから始めればいいかわからない」

あなたは今こんな事を考えていませんか?

僕は、現在プロの家庭教師として、高校生の現代文を教えています。

そして、
最近現代文を教えている生徒のうち

ある生徒は、偏差値を10以上上げて、

とある生徒は、手応えを掴んで成績が上がる波に入っています。


というわけで今回は、

高校現代文が苦手な生徒が実際に効果を実感し、

成績を上げている勉強法を紹介したいと思います!

この記事で分かること

・評論の勉強の仕方が分かる

・何を意識して読めば良いのか分かる

・具体的に何をすればいいか分かる

評論のゴールは文章をブロックに分けること

この記事を読んでいるあなたに質問です。

そもそも、現代文のゴールとは何でしょうか?

「それがわかれば苦労しない」

という感じですよね。


でも、ゴールは明確にあります。

それは、

文章を構造化すること

です。


簡単に言えば、ブロックに分けるということです。

段落ごとに、

「ここの段落にはこんなことが書いてある」

ということが分かるかということです。

それが分かると、

設問を読んだときに

「この内容は、最初らへんに書いてあったような・・・」

というように

どこらへんに答えがあるかが探しやすくなります。


では、そんなふうになるためにはどうしたら良いのか、

具体的な方法を教えます!


評論読解が得意になる解き方の手順

文章問題の解き方の手順は

  • 1.段落ごとに整理する
  • 2.設問を読んでどの段落についてかを把握
  • 3.段落の中から答えを探す

というような流れになります。

それでは、それぞれ詳しく見ていきましょう!

1.段落ごとに整理する

まず、はじめは、段落ごとに何が書いてあるかを掴みます。

このとき、やってほしいことは、

その段落の内容を一言で書く。

ということです。


段落の上の方に、自分なりのまとめを一言で書きましょう。

このときコツとしては、

その中で一番大事なまとめの部分に線を引くということです。

「つまり」「しかし」などは

筆者の主張が一言で言い換えられる合図になるので、

注目すると良いですね。

最初は細かい事を意識せずに、とにかく書くことを目標にしましょう!

2.設問を読んでどの段落についてかを把握

文章を整理し終えたら、次に問題を解いていきます。


このときに、自分で書いたまとめを使って、

その設問が、なん段落目の部分かを把握しながら、

解いていきます。


こうすることで、自分が重要と思っていた部分と、

実際に問われる部分のズレがわかり、次のまとめの精度の

改善に繋がります。

3.段落の中から答えを探す

最後は、段落の中から、答えを探します。

このときに最初の工程でやった

一番大事なまとめの部分に線を引くということが生きてきます。


現代文で一番大切なことは、

筆者の主張を掴むこと

です。


そのため、

まとめの部分は筆者の主張なので、答えが見つけやすくなります。

ひたすら繰り返す

ここまでで紹介したのが、

現代文の読解方法です。


なので、普段の勉強も上の方法で行います。

段落ごとに内容をまとめ、

それをもとに問題を解いていく。

コレを繰り返すことが、現代文の勉強になります。


構造の3パターン

実は、現代文の段落構造にはパターンがあります。

そのため、その前提知識を押さえて置くと

現代文の上達は早くなります。

構造のパターンは3パターンです。

  • 1.同等関係
  • 2.対比関係
  • 3.因果関係

1.同等関係

1つ目は同等関係です。

同等関係とは、

言い換え

です。


例えば、

具体例を使ったりすることです。

”人は一人では生きていけない”

というような主張をしたい場合、

ただ、

人は一人では生きていけない

と主張するよりも、

我々の生活は支え合いによって成り立っている。

スーパーで買物ができるのは生産者や商品を棚に並べる人がいるからだ。

スマホを使うことができるのも、スマホを作る人、運ぶ人がいるからこそ、我々の手元に届く。

つまり、我々は一人で生きていくことなどできないのだ。

というように言われるほうが、説得力がありませんか?

ですが、これらの具体例も結局は、

”我々は一人で生きていけない”

ということの言い変え表現にすぎませんよね?

コレが同等関係です。


筆者は、自分の主張をするために、本文で様々な

言い換え表現を使って主張してきます。

なので、事前にその事を知っておけば、

「具体例は筆者の主張の言い換えだ」

ということが分かるようになるわけです!

2.対比関係

他にも筆者の主張の仕方があります。

それは、

対比関係

です。


自分の意見とは反対の立場の内容を言う事で、
自分の主張を立てる役割があります。

例えば、

日本文化の素晴らしさについて主張したいとき、

ただ、日本文化の素晴らしさを伝えるよりも、

「アメリカの文化と比べてここが違う!」

と言われたほうが、納得しやすいですよね。


このようにあえて反対の意見をいうことで、

自分の主張をより際立たせることを対比といいます。

同等関係と対比関係の共通点

同等関係と、対比関係は、やり方は違えど、

ともに、

自分の意見を主張していることに変わりありません。


この2つを掴むと評論問題は格段に読みやすくなります。

なぜなら、考えて見てください。


具体例や、反対の意見をいうことで筆者が意見を主張するのであれば、

逆に言えば、

具体例と対比関係以外の部分が、筆者の主張だからです。


3.因果関係

3つ目は因果関係です。

因果関係は、答えの段落を見つけたあと、

段落の中で使うことが多いです。

紹介した解き方で段落に目星をつけたら、

そのあとは、段落の中から答えを見つけるのですが、

このときに、答えをすぐに見つけるためには因果関係を見破れると、そのスピードは上がります。

「だから」「よって」

などの表現があれば、そのすぐあとに、筆者の主張が来ます。

逆に

「なぜなら」「その結果」

などの表現があれば、その前に主張があります。


こういった表現を事前に知っておけば、

段落を発見してからすぐに答えを見つけることができます。

同等関係、対比関係は

答えのある段落を見つけるためにある。

因果関係は、

段落の中から答えを見つけるためにある。

それぞれぜひとも知っておいてもらいたい

関係です。

オススメ参考書

現代文の勉強を始めるときに、

「文章が簡単な方がいいのかな?それとも文章は短いほうがいいのかな?」

と考えると思います。

僕のオススメは、

文章が短いもの

です。

段落ごとにまとめるというのは、慣れないうちは結構きついものです。

なので、内容が簡単なものよりも、最初は段落が少なく、
文字量が少ないものから始めましょう。

それになれたら、徐々に文量を増やしていくという感じです。

僕が、今授業で使っている参考書は

以下の参考書です。


高校 トレーニングノートα 現代文読解:基礎をしっかり固める (受験研究社)

これは、見開き1ページに文章と、設問がおさまっているので

文章量がとても少ないです。

問題の質は、そこまで高くありませんが、

段落ごとにまとめる練習にはなるので、始めるなら、ぜひここから初めて見てください。

語い力が無いけど大丈夫?

評論の勉強をする上で、
語い力が無いことを心配に思う人もいるかも知れませんが、

心配は不要です。

もともと、現代文に語い力はそこまで必要ありません。

むしろ、文章の読み方やテーマ知識のほうが大切です。

なので、まずは、今回紹介した方法で自分で勉強してみましょう。

自分で現代文の練習をするときは、わからない語彙があれば、調べながら進めてください。

それで、OKです。


そうすることで、すこしづつ語い力もついてきます。

それでもどうしても、不安だなと思うのであれば、

以下の参考書がおすすめです。

現代文キーワード読解[改訂版]

現代文キーワード読解は、

テーマ知識と語い力を鍛えられる万能参考書です。


使い方の記事も書いてあるので、もし

買うのなら、こちらの方法を参考にしてみてください!

まとめ

今回は、現代文の解き方、練習の仕方について紹介してきました。

いかがでしたか?

最後にもう一度まとめて置きます。

練習の仕方は

  • 段落ごとに整理する
  • 設問を読んでどの段落にあるかを把握
  • 段落の中から答えを探す

構造化の3パターンは

  • 同等関係
  • 対比関係
  • 因果関係

でした。

何か疑問や質問、記事のリクエストなどがあれば

お問い合わせフォームで送ってください

可能な限り対応します!

それではまた、次の記事でお会いしましょう!

バイバイ(^_^)/~

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