「私大受験って本当に共通テストは必要ないの?」
「共通テストを使った方が私大も有利になるのかな?」
一度は大学入学共通テストがいらないと割り切っても、受験が近づくとどうしても本当に必要ないのかな?という思いも出てきますよね。
というわけで、今回は改めて大学入学共通テストが必要かそうでないか。どんな人は受けたほうがいいのかということをお伝えします。
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目次
私大専願なら受けなくてもOK
結論から言うと、私大を専願するなら大学入学共通テストは受験しなくてもOKです。
その代わり、私立の二次試験の一発勝負になり、受かれば合格!落ちれば浪人という2択になります。
もちろん、併願をして浪人をするリスクを減らすことがほとんどです。なので多くの受験生の受け方としては
・チャレンジ&本命の大学を1~2学部
・滑り止めの大学を1~2学部
というような形で、3~5つの学部を受けるひとが私立はほとんどです。
大学入学共通テストを受けるメリットは?
私立の専願であれば共テを受ける必要がないというのは、たしかに事実です。
ですが、僕は共通テスト併用などの出願方法がある大学を受験するなら、共テは受験することをオススメします。
理由は4つあります。
1.滑り止めを抑えることができる
2.周りよりも本気になる
3.受験の練習になる
4.共テ併願は意外と受かる
1.滑り止めを抑えることができる
1つ目は、滑り止めを抑えることができるからです。
私立大学では、大学入学共通テストの点数だけで合否の判断をしてもらえる大学入学共通テスト利用があります。
共通テスト利用を使えば感覚的に
6割→偏差値40
7割→偏差値50
8割→偏差値60
9割→偏差値70
上記のあたりの大学を受かることができます。
自分の目指す大学が偏差値50を超えるような人は、大学入学共通テストも受けてとりあえず滑り止めは確保するという方向性で考えるのもありです。
2.周りよりも本気になれる
2つ目は周りよりも本気になれることです。
共テは1月、私立は2月と受験までの期間は1ヶ月程度しか差がありません。
ですが、この1ヶ月が現役生にとってはかなり大きな差になります。
僕も受験指導で
「あと一ヶ月早く今の状態になってたら」
と後悔している人を多く見ています。
共通テストを目標にすることで、共通テスト本番に向けて本気で勉強に取り組むことになり、
他の私大受験者に比べて早い時期に高い緊張感と集中力をもって受験勉強に取り組む事ができます。
普通の私大受験者は「私立受験まであと◯日」と考えるだけですが、共通テストも受験をすると「共通テストまであと△日」と緊張感がますので、確実に受験勉強に身が入ります。
3.受験の練習になる
3つ目は受験の練習になることです。
恐らく日本に存在するテストの中で最も緊張感が高いのは大学入学共通テストです。
なぜなら、全国で同時に実施されて最も受験者数が多いからです。また、時間的な制約も厳しくなっているので受験の練習としてはぴったりです。
緊張感と時間的な制約という2つの面から見て最高の受験練習ができる環境です。
4.大学入学共通テストの併願は意外と受かる
4つ目は意外と受かるということです。
あなたが私立の専願に集中したほうが受かりやすいと考えるように、他の受験生も同じ考えから専願だけ受験する人も多くいます。
なので、専願受験は倍率が高い傾向があります。
一方で、併願受験の方は点数が低くても意外と受かったりします。
じっさいに僕の友達が、センター併願で私立に受かったエピソードを紹介します。
僕の友達は、当時地元の私立大学をセンター併願で出願をしていました。
その私立は偏差値が50前半で専願入試は7割がボーダーでした。
当日の出来は7割に届かず65%くらいでした。本人も恐らく落ちていると思っていましたが、
結果は合格でした。
センターの出来が良かったのかというとそうでもなく、大体平均点くらいでした。
あくまで、一個人の出来事なのでみんなそうだとは言えないかもしれません。
ですが他の受験生を見ても、併願で出している人は多少点数が足りなくても、
その大学の偏差値くらいの点数が共通テストで取れていたら受かる傾向にあります。
おまけに受験に必要な科目だけを受ければいいので、そこまで負担も大きくならないと思います。
なので、もしもあなたが受験する私立で共通テストの併用がある場合は、受けてみてはどうでしょうか?
大学入学共通テストを受けるデメリット
一方で、共通テストを受けるデメリットのも存在します。
1.無駄に終わる可能性がある
2.併願校の手付金が必要
3.時間が取られる
1.無駄に終わる可能性がある
1つ目は無駄に終わる可能性があることです。
共通テストを受けても自分の取った点数があまりにも低い場合、滑り止めの共通テスト利用や、志望校の共通テスト併願での出願に使えない可能性が出てきます。
そうなった場合は、共通テストに使った時間や手間が無駄になってしまいます。
このリスクは、人によって志望校も違うので頭のいい人であればリスクを減らすことができるというものでもありません。
2.併願校の手付金が必要
2つ目は手付金が必要なことです。
滑り止めで仮に大学に受かったとしても、自分の志望校の合格発表前に入学金が必要になる大学の場合
「入学金を払わずに志望校にかける」or「入学金を払って志望校に受かったら、入学金が無駄になる」
という究極の二択を迫られることになります。
入学金は20~30万と決して安くはないので、決断には心労がかなりかかります。
ちなみに、僕の兄は入学金を払わないという選択をして見事国立大学に受かっていました。
ただ、その時の母は入学金を握りしめて振り込もうかどうかリビングで葛藤をしていたそうです(笑)
3.時間が取られる
以上に紹介した2つのデメリットをできるだけ受けないようにするためにも、共通テストを受験するなら私大専願であってもある程度、共通テスト対策に時間が取られることになります。
一度過去問をといて、現状をしり、必要な点数に引き上げるために勉強をする。
そういった面ではやはりデメリットもないとは言えません。
コウメイの㊙情報 私立は受けまくれば誘いがある!?
僕が聞いた話なのですが、私立はいくつもの学部や出願方法で志望をしていると大学側から誘いが来たりします。
Aさんは、1つの大学を10近い出願方法を駆使して受験していました。
しかし、どうしても自分の行きたい学部には受からなかったそうです。すると後日大学側から電話があり
「〇〇学部は無理だけど、△△学部なら入学できますがいかがですか?」
という電話があったそうです。同じ大学を複数学部受けるとこういうことが起きる可能性があります。
ですが、あくまで噂話として受け取っておいてください・・・
お金の不安がないならとりあえず受けるでOK!
結論から言うと、大学入学共通テストはお金の心配がないのであれば受けるべきだと思います。
というのも、デメリットはある程度お金があれば解決するからです。
共通テストの受験料が無駄になったり、入学金が無駄になったり、はお金があれば解決します。
時間が無駄になるという点については、経験という面から受けることをおすすめします。
同年代の人が一箇所に集まり大きな覚悟を持って試験に望む、こんな経験はめったにできることではありません。
多くのひとにとって大学入試は一度切りのイベントです。そのため、経験という面からも僕は共通テストは受験してみることをおすすめします。
受験の鍵は国語力が握る
近年、大学入学共通テストはすべての科目において文字数が増えています。
そうなると今まで以上国語力が求められます。
さらに、国語力を鍛えることで文章が何を聞こうとしているのか、という問題制作者の意図がわかるようになります。
すべての勉強の成長スピードも上がるので、もしも勉強で悩んでいるならまずは国語力の向上から考えてみてはどうでしょうか?
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