「現代文の記述ってどうやればいいんだ」
「具体的なコツみたいなのはないかな」
「何を意識して書けばいいんだろう」
アナタはいまこんなことを考えていませんか?
教えていた生徒で現代文の偏差値が30後半だった子が、最近40後半まで一気に伸びました(*´ω`*)
記述問題を教えていく中で、間違えるときのポイントや、注意すべき点と同時に
「ここに注意すれば大きく外すことはないな」
というポイントも見えてきたので
今回はそれと合わせて
- 記述問題の解き方
- 気をつけるべきこと
- 具体的な手順
みたいに現代文の記述問題全般に書いていこうと思います。
それでは行きましょう!!
目次
*注意!記述問題は選択問題が解けるようになってから
さっそく、記述問題の解き方について触れる前に
そもそも記述問題を解けるようになるには
ある程度、選択式の問題が解けるようになっておかなければなりません。
当たり前といえばあたりまえですよね。
選択式の問題を解くときの手順は
回答の根拠を見つける ↓ 正しい選択肢を選ぶ
となっているわけですが、
記述式はこの2番目の
「正しい選択肢を選ぶ」が、
「自分で回答を記述する」
となっているからです。
回答の根拠を見つける
↓
自分で回答を記述する
そのため、まずは
「回答の根拠を見つける」
ということが
ある程度できるようになっておかないと、
記述式の練習はできません。
これについては以前の記事を参考にしてもらえたらなと思います!
それでは、そのことを踏まえた上で記述式について書いて行こうと思います。
記述問題の具体的な解き方1.設問をしっかりと読む
まずは、設問をしっかりと読むことが大切です。
記述問題とひとことで言っても、その形はさまざまですし、問われていることもさまざまです。
例えば、
『「お前にこころはない」なんてとても言えそうにない』のは、筆者には実際に犬がどのように見えるからか。本文中の言葉を用いて説明せよ。
河合出版 入試現代文へのアクセス基本編p28
であれば、
「筆者の犬の見え方が問われているな。」
「本文中の言葉を使わなくてはいけないな。」
ということがわかりますね。
「この言い分」とあるが、これはどういう主張か。60字以内で説明せよ。
河合出版 入試現代文へのアクセス基本編p119
であれば、
「”この”ってなんだろう?」
「じぶんでまとめなきゃいけないのか。」
「60字にまとまとめる必要があるな。」
というようなことが見えてきます。
当たり前のようですが、まずは
何がどのように問われているのか。
そのことについてしっかりと理解する必要があります。
そして、ヒントは意外と設問の中で出てきていることが多いです!!
なのでまずは、設問をしっかり読みましょう!
記述問題の具体的な解き方2.該当箇所を見つける
次にやることは該当箇所を見つけることです。
著作権の問題で本文を掲載することができませんが、やり方を説明していきます。
該当箇所の見つけ方は
「広く見つけて狭くしていく」
が鉄則です。
具体的にさっきの設問で見ていきます。
『「お前にこころはない」なんてとても言えそうにない』のは、筆者には実際に犬がどのように見えるからか。本文中の言葉を用いて説明せよ。
河合出版 入試現代文へのアクセス基本編p28
この設問の場合、まずは先ほど
「筆者の犬の見え方が問われているな」
ということがわかりました。
なので手順としてはまず最初に
1.筆者の犬の見え方について書かれている段落を見つける
というふうにします。
そして自分で該当箇所を見つけられたら
2.段落の中で「この表現を使うかな?」という部分に線を引く
というような手順を踏んで絞り込んでいきます。
もう一つの例も説明します。
「この言い分」とあるが、これはどういう主張か。60字以内で説明せよ。
河合出版 入試現代文へのアクセス基本編p119
この設問の場合
1.”この”がどこのことを指しているのか探す。
そして次に
2.明確にした”言い分”について書かれている段落を探す。
最後に
3.「この表現がいいかな?」と思うところに線を引く」
というような流れになります。
とにかくまずは
- 段落になにが書いてあるか把握
- 欲しい表現を探す
というような流れを踏んでください!
コレができるようになるだけでも出題者の意図に近い答えが書きやすくなります。
記述問題の具体的な解き方3.回答を作る
さあ、それでは最後に引き抜いたキーワードを組み立てて行く作業ですが、ここにもポイントがあります!
ポイントは2つ
- 主語と述語があるか確認
- 自分の書いた文章を読み直す
これだけです。
でも、これだけでは不親切なので、読み直しのときに、どこに着目すればいいかを教えます。
やりがちなミスの1つ目が、主語のない文章になっているパターンです。
見つけたキーワードを入れることばかりを考えると、それだけで満足してしまいがちですが、あとから見ると
「誰が」「どうしたのか」のうちの
「誰が」
の部分が抜けていることがあります。
記述問題の採点者は、
文章について全く知らないということを前提に書かなくてはなりません。
しかし、自分が文章を読んでいると無意識に主語を省いてしまうことがあります。
特に、日本語はそれが起こりやすい言語です。
なので、自分が書いた回答を一度読み直し、全く文章を知らない人が読んでも理解できる日本語になっているかどうかを確認するようにしてください。
実は最初の問題
『「お前にこころはない」なんてとても言えそうにない』のは、筆者には実際に犬がどのように見えるからか。本文中の言葉を用いて説明せよ。
河合出版 入試現代文へのアクセス基本編p28
の答えは、
「感情めいたものがあり、簡単な言葉の”意味”を瞬時に掴むようにみえるから」
と主語がなく、理由だけを答えています。
しかし、最初のなれないうちは
「筆者は犬には感情めいたものがあり、簡単な言葉の意味を瞬時に掴むように見えると感じるから」
というように、しっかりと主語と述語を補うことをオススメします。
その後に設問を見て、主語を省けるなら省くというようにしたほうが上達が早いです!
なれないうちは丁寧に!!
さて、主語と述語が完璧だなと思ったら次は自分なりに文章を書いてみましょう。
記述問題の上達を望むならやはり、じぶんで練習することが欠かせません。
自分で
「コレで大丈夫だろう!」
「多分OK!」
と言える回答を書くことができるまで自分で見直しと修正を繰り返してください!
記述問題の具体的な解き方4.解きまくる!!
これで、記述問題の回答が完成です!
どうでしょうか、
少しはわかってもらえたでしょうか?
あとは、たくさん問題を解いてどんどん回答の精度をあげていってください!
いくらやり方が分かってもそれができるようになるためには練習が欠かせません。
まとめ
今回は、現代文の記述問題を解くコツについて話して来ました!
このやり方にそっていけば必ずアナタの記述力はUPします!
なにか質問があればお問い合わせフォームに送ってください。
どんどん回答していきます!!
それではまた、次の記事でお会いしましょう(^_^)/~